2011/10/12

T邸01 「地盤調査」

T邸が出来上がるまでの過程を載せよう思います。
T邸は武蔵野の郊外に建てる、夫婦と子供2人のための家です。
延べ床面積は29坪ほどで、これから普通に家を建てたいと思っている人たちの参考になればと思います。
竣工は来年夏を予定しています。見学会もあるので、お楽しみに。


先ずは、地盤調査から。
スケールを大きく考えると、地面は意外とやわらかいものです。
建物は硬い地面の上に建っているというよりも、やわらかい豆腐の上に載っていると僕sは想像しています。(木綿か絹かの違いはあるにせよ)
全ての事象がそうであるように、建物もまた、それだけで成立しているものではありません。地盤調査は建物と地面の関り合いを考える上でとても大切です。
一番具合が悪いのは建物の右と左で地面の硬さが違うことです。一方がやわらかくって、一方が硬いと建物が傾いていったり、一部だけ沈んでしまったりと問題がおきます。そんな土地の時は相応に地盤改良などをして対応していきます。


土の中は見えないので、地盤調査をして様子を伺います。口伝で地盤が良いと言われている所も行います。確かに周辺のデータや地形からおおよその地面の性格は読めますが、果たしてその限定的な場所がどうなのかは、本当のところ誰にも分かりません。口伝通り良い地盤なら「よかったよかった」と思いましょう。大切なことは意外と目には見えないところにあるものです。


さて、写真は現場のSS試験のようすです。試験所の方が作業をしています。
すごく簡単に言ってしまうと、棒を刺してその感じ(反力や音、感触いろいろな事があると思います)で土の中を探ります。ただ柔らかい硬いだけでなく、その性質の違いまでわかります。すごい事ですね。(ちょっと乱暴な私見です。本当はもっと厳密に数値化された世界です)
この日はその後、工務店と打合せに行きました。




作業の様子

敷地の様子


さっそくFAXでデータと見解の速報を頂きました。
ありがとうございます