2012/04/06

T邸14 「現場 - 05 左官」

今日は外構の打合せを現場で行いました。「晴天」「満開の梅」「春の陽気」、良い気分です。
なかなか現場に来ても写真を撮る時間が無いので、打合せを午後にしてもらい、その前に少し写真を撮りました。
2日前に左官を塗ったとの事で、壁はまだ乾ききってない状態。漆喰の匂いがします。これから、どんどんと華やかな感じになっていきます。とても良い壁です。
ものの質感というのは、とても大切です。昨今言われいる自然素材の機能性などは、表面的な話に過ぎません。この質感によって、ひとつの壁が風景にすら匹敵する魅力を持ちえます。
現在の日本人のほとんどの人が質感の本当の意味もそれによる喜びも分からずに過ごすのは、実に不幸な話です。(本当に残念に思います)
T邸の内壁は漆喰です。白くてつるつるのだけが漆喰壁ではなくて、歴史風土とともに色々な壁があります。ショートケーキのクリームの様に塗るのですが、とても難しい技術です。一度塗らせて戴いたことがありますが、ただ塗るだけなら知らず、きちんと塗るのはとても難しかったです(僕sには無理でした。その後ちゃんと直してもらいました)。壁や天井に見切りがあれば、その面だけを塗ればよいのですが、T邸は壁も天井も見切り無く繋がっています。この為一気に塗らなくてはいけません。さらに、コーナー部分を曲面にしてもらっていますから、もうもう大変です。熟練した感性の高い左官屋さんでないと出来ません。
ものづくりは大変ですが、奥深く魅力的です。


これから、浴室タイル工事、外壁仕上、電気、設備、外構などの工事が行われます。
竣工が楽しみです。




外壁下塗りの状態。


曲線壁の中にアーチがある入り口。大工さんが下地を作るのですが、大変だったそうです。
もちろん左官屋さんも大変です。
でも、苦労をしていただいた甲斐があって、魅力的な入り口になりました。


この壁はとても大事で、色々な事を絶妙に調和してくれています


2Fから階段室をみる。窓の向こうには山並み


寝室。落着いた光でよく眠れそうです。


キッチン。入りました。


居間と続く空間なので、冷蔵庫は奥の部屋です



美味しいご飯がいっぱい出てきます(予定)