2011/12/15

T邸06 「基礎配筋」

いよいよ足元ができてきました。きれいな配筋です。良い仕事には美しさがありますね。こういうのを見ると、幸せな感じがします。
T邸は地面の状態からベタ基礎にしました。べたっと地面にへばり付いている基礎です。中ほどに十字に凹んでいる所が地中梁です。豆腐の上にワッフルが載っている感じです。(あまり美味しそうじゃないなぁ)ワッフルの凸の部分が地中梁で、ワッフルを丈夫にしています。
基礎は鉄筋コンクリートで出来ているのですが、この鉄筋とコンクリートがお互いを補完し合って丈夫な材料になっています。コンクリートだけだと、ぼそぼその生地の様になってしまいます。そこで、鉄筋というつなぎを入れて、コシのある生地をつくります(微妙な例えだけど)。ここにはケーキと一緒で、絶妙な配合や焼き具合、タイミングその他いろいろプロフェッショナルなミソがいっぱいあります。そして、ある基準を満たせば後は他の要素とのバランスで決めていきます。酒にする米と、鮨にするシャリと、お家のご飯がそれぞれ同じお米でも違うように、基礎もベタ基礎だから良いとか、そういう部分情報だけの良し悪しに惑わされてはいけません。
ケーキで大切なのは食べて幸せになれるかどうかだと思っています。生地の小麦が何処産だとかは正直あまり気にしません(よほど問題があるものは別ですが、、でもこれは食べたら味にでるからわかるけど)
家も同じ事だと思っています。住んでいて幸せかどうか。更に言えば、我欲を満たす幸せではなく、もっと大きな幸せのあり方を感じる家であって欲しいと望んでいます。
ケーキが美味しいか美味しくないか(好みの差はあれ)口に入れるだけで分かる様に、家も一見したら分かるものです。好みの差はあれ

基礎配筋の様子